信夫山おもしろ話 | 信夫山ガイドセンター
「おもしろ話」 全86話! お楽しみください。
   最新追加情報:  平成29年5月26日
      「その86 やっぱり信夫山はすごい」を追加しました。
    「信夫山おもしろ話」は、これにて完結です。
“信夫山”のおもしろ~い話  その1 ~ その5
このお話は「生活情報誌 リビング福島」にも掲載されています。
その1 信夫山と皇居は同じ大きさ!?
 今週から始まる「わらじいと行く信夫山散歩」。約一年をかけて、信夫山のあらゆる情報を発信していきます。信夫山のことなら何でも知っている、私「わらじい」の話を期待してください。
 まず、信夫山を知るには、地理を勉強しましょう。大きさは一周約7㌔㍍。これはなんと皇居と同じ大きさ。びっくりですね! そして、東西の長さは2・4㌔㍍。大わらじが奉(まつ)られている羽黒山を中心に、西に鴉(からす)が崎がある「羽山」、東に熊野山の「信夫三山」があります。最高地点は羽山の275㍍。ほぼ中央を信夫山トンネルが貫いています。

 信夫山は、周囲を街に囲まれた里山です。これは全国でもとても珍しい「孤立丘」といわれる地形。そのため、東西南北から眺めることができ、見る地点によって、全く違った形の山になる不思議な存在なのです。
 ですから、信夫山には360度の展望があります。例えば、西の鴉が崎からは、雄大な吾妻連峰・あだたら連峰と福島西部一帯が、東の第二展望台からは、福島競馬場が眼下に見下ろせ、阿武隈川の悠久の流れが見渡せます。他に7箇所の展望ポイントがあり、それぞれから福島の美しい景色を楽しむことができます。
 さあ、これから毎週、わらじいと一緒に、信夫山の魅力を再発見していきましょう!

H27.08.22発行 リビング福島に掲載

その2 湖伝説と伏し拝みの謎
 あなたは「昔々、福島盆地は大きな湖で、そこにぽっかりと信夫山が浮かんでいた」という話を聞いたことがあるでしょうか?
 福島市の南に、旧4号国道から4号バイパスに繋(つな)がる、急坂(伏し拝み坂)があります。地名の由来は「その湖に浮かぶ信夫山を、はるかに伏し拝んだ」という説からきているのだそう。
 その話の証拠に、伏し拝み神社には「舟繋ぎの石」があり、一方、信夫山墓地の中ほどにも、「舟繋ぎの松跡」があるのですよ。  

さらに、土湯口の「舟引沢」や、佐原の土船にも「舟繋ぎ石」があり、梁川の舟生にもそれがあって、そして全てを結ぶ水平線に、ぽっかりと信夫山が浮かぶことになる、といった伝説もあります。おもしろいですね。
 しかも、その湖には邪悪なオロチが住んでいて、周辺の人を苦しめていたというのです。そこで住民は、蝦夷征伐にきたヤマトタケルノミコトに頼み込んで、オロチを退治してもらいました。 オロチは、阿武隈急行線の兜岩駅の先にある「猿っ跳ね岩」を割って海に逃れたため、そこから湖の水がどっと海に流れ出し、豊かな信達平野ができあがったのだそうです。
 来週は私「わらじい」についてお話ししていきたいと思います。

H27.08.29発行 リビング福島に掲載

その3 健脚と縁結びの「わらじい」
 では、ここで改めて「わらじい」を紹介しましょう。信夫山の観光キャラクターとして登場した、かわいらしい仙人「わらじい」は、信夫山に奉納された大わらじから生まれ、年齢は300歳以上。元は羽黒大権現の仁王門の番人で、体はワラでできているそう。
 なにしろ性格がよく、足の悪い人や恋人同士を見ると放っておけません。「わらじから生まれたから、足腰の壮健にはご利益抜群じゃ」と本人が保証。一方、縁結びも「二人で羽黒神社に参拝すれば、たちまち良縁が結ばれるはずじゃ」と公言しています。

 わらじいの着ぐるみもあちこちで活躍。本物の奉納大わらじのワラが入った、かわいらしいお守りも販売しているのでぜひ手に入れて。わらじいを、あなたも応援してくださいね。
 
※ わらじいが勧める信夫山の4コース
 ここでわらじいが、女性でも楽しく登れるコースをお薦め。まず、「信夫山大わらじのルーツを訪ねる旅」。旧参道は江戸時代の雰囲気を色濃く残す道です。その他、「鴉(からす)が崎と山伏の路」 「信夫山48石探索の路」「上級者信夫山トレッキング」などのコースも。(問い合わせは、信夫山ガイドセンターまで。)

H27.09.05発行 リビング福島に掲載

その4 信夫山の「ねこ稲荷」のいわれ
 今回は、信夫山のご坊狐(きつね)と、「ねこ稲荷」の伝説です。昔、“信夫山の三狐”といわれた「信夫山のご坊狐」、「一盃森の長次郎」、「石が森の鴨左衛門」。3匹は信夫山の狐塚(現在の福島税務署辺り)に集まり、いろいろと悪巧みをしていたそう。中でもご坊狐は人を化かすのが上手で、御山の和尚さんに化けては町の魚屋に現れ、木の葉の小判で魚を買って持ち帰ってしまうなど、悪さをしていました。  

 ところがある日、鴨左衛門に「自慢の尻尾で釣りをすれば、魚などいくらでも釣れる」とだまされ、黒沼(現在のハローワーク福島前辺り)に尻尾を垂らして魚を待っていると、真冬の寒い夜だったので、たちまち尻尾は凍りつき、抜けなくなってしまったのです。力任せに引っ張ると、なんと尻尾は根元から切れてしまいました。
 自慢の尻尾を失ったご坊狐は、神通力が無くなり化けることができず…。落胆するご坊狐を諭したのは、多くの迷惑をかけられた和尚さん。そこでご坊狐は、御山の人たちに恩返しをするため、蚕を守る守り神になりました。当時、養蚕が盛んだった信夫山では、蚕を食い荒らすネズミが大敵。見事にネズミを退治したご坊狐は「ねこ稲荷」として信仰を集め、いつからか“猫を幸せにする稲荷”として愛されるようになったのでした。

H27.09.12発行 リビング福島に掲載

その5 信夫山の旧参道「御神坂(おみさか)
 前回は信夫山「ねこ稲荷」の伝説でしたが、今回は数々の史跡が集中している信夫山の旧参道「御神坂」のお話です。
 信夫山墓地を登っていくと、第一展望台に行く道と羽黒神社に登る道に分かれています。しかし、実は真ん中にもう一本、車では登れない狭い山路があります。その路こそ、昔から大わらじを担ぎあげていた羽黒神社の正参道。実際に登ってみると、急坂なことに驚きます。  

 昔の「暁まいり」では、雪や氷で滑るこの坂を、男性が女性の手を握って助けながら登ったので、“縁結びのお祭り”といわれました。
 初めの急坂を登ると、急にぱっと明るい平地に出ます。そこには羽黒神社の赤鳥居が厳然と立ち、左右には八幡神社や念仏橋の石碑などの史跡があります。T字路になっていて、左に行くと薬王寺から鴉(からす)が崎に至る山伏の修験道です。正面の赤鳥居をくぐり、さらに登っていくと、左手に羽黒観音堂が現れます。これが信達三十三観音の三番礼所です。その上が、ねこ稲荷で、さらに牛頭神社、飛脚問屋が寄進した石燈籠、三宝荒神、天王宮、一の宮神社などの史跡が連なり、江戸時代の雰囲気が色濃く漂う史跡の道でもあります。
 そして、最後は岩坂を登って、ついに大わらじのある羽黒神社に到達します。帰りは、楽なユズ畑の道を下りましょう。

H27.09.19発行 リビング福島に掲載

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